コンセンサムがグローバル著作権登録のサービス提供を開始しました。フォトグラファーやその他画像の権利者は、自身の写真と該当する使用権をこのブロックチェーンベースのレジストリに安全に登録し、世界で初めて自身の写真がどのように使用されているかを監視できます。最大限の透明性を維持するため、登録時に画像は継続的にオンラインで追跡されます。レジストリ最大のメリット:登録後、画像の権利が永久的かつ不可逆的にブロックチェーンに埋め込まれます。
世界初となる写真のグローバル登録
オンラインに投稿されるとメタデータが失われることが多いため、これまでは無許可の画像を追跡することは非常に大変な作業でした。その結果、画像使用者は画像を誰が所有しているのか不明なため、適切なライセンスを購入せずに使用してしまいます。
コンセンサムの著作権登録をしていれば画像の所有権表示がより簡単にできます。著作権者は本人確認をしたのち画像をアップロードするだけです。 その次にハッシュ値と呼ばれるものが各画像に対して生成され、フォトグラファーに関する情報を加え、ブロックチェーンに書き込まれます。そして画像は永久的に著作権者と関連づけられ、これを利用して所有権の証明をすることができます。コンセンサムは登録されたそれぞれの画像に対し、著作権所有の証明として機能する証明書をユーザーに付与します。
フォトグラファーが画像登録することの重要性とは?
今日では自身の作品が著作権によって保護されていることを明記する必要はもうありません。例えばドイツの著作権法では作品が創造された瞬間「自動的に」著作権が付与されます。したがって理論的には著作権の申請や登録は不要ということになります。
それでもなお、著作権者が画像と一緒に著作権表示をすることは未だに重要です。ドイツの著作権法(Urheberschaftsvermutung)にも所有権の推定について詳述した条項が含まれており、もしフォトグラファーが画像の著作権者であるということを画像内で明記している場合、この条項を使用することで証明の負担を軽減できます。そのような場合、反論が証明されるまで指名された当事者は著作権に関するドイツ法(UrhG)の第10条、第1項に従って権利者とみなされます。
実際に、一般的に著作権はそれに関する紛争があった時に証明をより容易にするために登録されています。損害賠償請求の際は登録をしている著作権者はより有利と言えます。国際的にも、そのような証拠として利用可能なものがあれば法的措置の場合にも有利になり得ます。デジタル化が進むにつれて、そう言った証拠はますます重要になっていくでしょう。
アメリカの米国著作権局の国内レジストリなどは、多くの国で一般的になりました。コンセンサム著作権登録はフォトグラファーやその他の権利保持者が、法的措置の際に所有権を証明できるように、すばやく簡単に写真を登録する機会を提供します。
透明性の高いグローバル著作権登録
評判高い安全なブロックチェーン技術の活用
最新のブロックチェーンテクノロジーと著作権者向けの多段階認証プロセスにより、コンセンサムプラットフォーム上で最大限のセキュリティが確保されています。
またコンセンサムグローバル著作権登録は既に多くの支持を得ています。ベルリンのHTW応用科学大学は熱心に開発を進めており、新しいケーススタディの作成のためにこの使用事例を活用しています。
Katarina Adam氏(HTW Berlin)はコンセンサムがブロックチェーンを活用した斬新なアプローチであると見込んでいます。
コンセンサムはフォトグラファーのインターネット上にあるデジタル著作物を登録可能にする画期的なツールであり、登録だけでなく画像のライセンス販売や無断使用の管理をも可能にします。またこのサービスは画像だけでなくビデオや音楽などの他のデジタルコンテンツでの使用も期待されています。
コンセンサム著作権登録に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。 https://concensum.org/ または https://concensum.org/en/faq/
Written by Dr. Daniela Mohr