2020/05/27

「素晴らしいパートナーに出会え、感動しました」COPYTRACKユーザーTakuya Morihisaさんインタビュー

日本在住のNature Photographerである森久さんに、成功ケースをいくつも獲得したCOPYTRACKでの経験をお話しいただきました。森久さんは魚類の生時の標本写真を得意としており、それらの写真の多くは図鑑等に提供されています。 Previous Next 森久さん、本日はインタビューをさせていただき誠にありがとうございます。 まず始めに、森久さんはどのようにして写真を始められたのですか? 高校生の頃、Photographerだった伯父からカメラをもらい、写真を始めました。 専門は水生生物ですが、これを職業にしようと思ったきっかけを教えてください? 高校生の頃にボロボロになるまで読んだ大好きな魚類図鑑があるのですが、幸運にも大学時代にこの著者の方とお知り合いになり、写真の指導をしていただきました。この師匠の出版される魚類図鑑に写真を販売した事がきっかけで職業にしようと思いました。仕事ではScientificな写真を撮影しますが、最近はUVを光源とした写真を撮影しています。これは私のベースとなる自然科学への興味、それにアート性を取り込んだ新しい挑戦です。 COPYTRACKサービスを知ったきっかけは何でしたか? TwitterでこんなすごいサービスがあるぞというTweetを見てCOPYTRACKを知りました。 ご自身の作品の無断転載を初めて発見されたのはいつですか? はっきりとは覚えていませんが、2014年頃だったと思います。知らない方からのメールで、私の写真が無断転載されていますよと教えてもらったことです。 COPYTRACKシステムを使ってみていかがですか? 失礼な話かもしれませんが、こういったサービスは建前だけ良くみさせて、いざサービスを開始すると逆にお金を取られるといったイメージがあり、最初は半信半疑でした。 しかし、使ってみると著作者が何一つ手間をかける事はなく、全てCOPYTRACKが手続きを進めてくれます。これまで散々悩まされてきた事に対して、こちらのリスクはなしで助けてくれる素晴らしいパートナーに出会え、感動しました。 また、細かい話になりますが、COPYTRACKの様なスタイルのサービスにおいて、各ケースの処理を行ったスタッフ、コメントを書いたスタッフが誰であるのか、見える様にしている点が素晴らしいと思います。各ケースのライセンス料回収までの流れは機械的に進みますが、そこに誰がどの様に関わっているかが見える点でパートナーとしての信頼感を感じます。 Takuya Morihisa: 1979年広島県生まれ。島根大学卒業後、調査会社、フォトスタジオ店長(カナダ・トロント)、鉱物バイヤーなどを経てフリーランスPhotographerへ。水生生物が専門。日本自然科学写真協会(SSP)会員。 森久さんの詳細はウェブサイトとInstagramプロフィールをご覧ください。
2019/01/17

本物の画像の力強さ | スイスのフォトエージェンシーEx-Pressインタビュー

インターネット上のあらゆる所で様々なストックフォトを見つけることができます。これは様々な目的に合わせ、できるだけ多くの顧客の心に訴えかけかけることを目的にしているため、どのような場面にも対応できるということはストックフォトにとって重要であると言えます。スイスのフォトエージェンシーであるEx-Press AGが目的としている、従来のストックフォトエージェンシーとは一味違う斬新さを視覚的・感覚的にストックフォトにもたらすのはまさにこのためです。Ex-Press AGは2006年に設立され、スイスのチューリッヒを拠点としています。Ex-Press AGはスイスの約20人の写真家の代理として、彼らの写真と購入したい顧客との橋渡しをしています。 Ex-Press AGは2006年に設立され、スイスのチューリッヒを拠点としています。Ex-Press AGはスイスの約20人の写真家の代理として、彼らの写真と購入したい顧客との橋渡しをしています。 Ex-Pressは政治・社会・ビジネスにおける著名人のユニークなインタビューやポートレート写真のポートフォリオを顧客に提供するということに主な焦点を当てています。さらに、スイスの日常生活を紹介するようなコレクションも提供しています。このような写真においてEx-pressはそれぞれの写真家の独自の撮影スタイルを完全に信頼しており、即興で撮影された自然な写真を推しています。その結果として生き生きとした躍動感のある写真は“本物”であることの力強さを観客にダイレクトに伝えるのです。 過去数カ月間に渡りEx-Press AGはCOPYTRACKを使用し、無断転載の発見そして事後ライセンスの提案、また同時にストックイメージの広範囲に及ぶカタログを守る為に活用してきました。そこでCOPYTRACKはEx-press AGに無断転載について、またどのようにCOPYTRACKが役立っているかをインタビューしました。 Ex-Press AGのどのような点が他のフォトエージェンシーと違うと思いますか? 「Ex-Pressは、スイスのジャーナリズムおよびドキュメンタリー写真に焦点を当て、厳選された写真家達のポートフォリオを維持しています。画像を販売するときに、特定のビジネスモデルに従うよりも顧客のニーズに合わせたいと考えています。質の高い写真を提供すること、写真家のためのフェアな金額を保証する金額設定を目指しています。また当社の目標は、やりとりの中心地として機能する、あらゆる分野の写真を提供するサービスプロバイダとなる事です。オーダー画像、ビジュアルコンセプト、アナログ画像メディアや画像媒体の保存やデジタル化が必要かどうか、私たちは的確な専門家や知識、パートナーの助けによりニーズに的確に答えることができます。それに加え、顧客や写真家のために私たちが過去に何年にも渡って培った撮影に関するノウハウをトレーニングコースという形で楽しみながら共有しています。」 COPYTRACKを見つけたきっかけは?無断転載に関してどのような経験がありますか? 「初めてCOPYTRACKのことを聞いたのは業界誌で、そこからCOPYTRACKサービスでいくつかの画像をテストとして試してみることにしました。その時点で、画像の無断転載は既に数年間にわたり問題となっていました。過去には無断使用者に対して行動を起こしたこともありました。しかしながらその対応にかかる時間と得た収入が割に合わないという問題に直面しました。」 写真家たちは自身の仕事に対して フェアな報酬を得るべきです。 COPYTRACKサービスにはどんな印象をお持ちですか?発見された無断転載の多さや、誰が使用しているかに驚かれましたか? 「COPYTRACKの検索エンジンがヒットを見つけ出す成功率は非常に高いです。それぞれのケースの進行には時間を要しますが、合計でライセンス料/過去使用料を獲得したケースの数の多さには驚きました。既にとても多くの無断転載を経験しているため、最近は驚くこともなくなりました。」 COPYTRACKのどのようなサービスが特に役立ちましたか?何か印象に残るケースはありますか? 「COPYTRACKのシンプルかつハードルの低い操作と登録のおかげで、とても簡単に使い始めることができました。あえて特定のケースについて言及は避けますが、大学や公共機関、ジャーナリストまでもが不注意によりライセンスなく画像を使用しているということに驚きを隠せませんでした。このようなことが何気なく発生していることは非常にショックを受けます。」 どんなタイプの写真がスイスで一番頻繁に無断転載されていると思いますか? 「我々エージェンシーは主に特定のテーマがある画像の無断転載の実例が多いです。しかしながら現時点ではスイスでの無断転載と他国においての無断転載の顕著な違いは見られません。」 COPYTRACKサービスでの新しい経験を通して、無断転載に事後ライセンスを提案するという形態はイメージエージェンシーにとって重要な収入源となる可能性があると思いますか? 厳しい市場の状況を考えると、無断転載から得られた追加ロイヤリティは確かに重要な収入源です。きちんと支払っている顧客よりも、画像の無断使用者が優位に立つことを一切なくすため、一貫した無断転載の対応は重要です。 […]
2019/01/14

Drain You! COPYTRACKがニルヴァーナの画像無断使用料を獲得

Rab Lewin氏は音楽業界で長いキャリアを持つフォトグラファーです。彼は90年代にベルリンにて、ニルヴァーナとカート・コヴァーンの象徴的な写真を撮影しました。最近、彼の写真がベルギーのテレビ局や世界的なオンラインニュースサイトなどで無断使用されていることを発見し、COPYTRACKはこの無断使用料を取り戻すことに成功しました。 19歳の時にRab Lewin氏は写真家としてのキャリアをスタート 19歳の時、Rab Lewin氏は土地開発業者による未開拓地の開発が起ころうとしているスペインの社会情勢不安を写真に収めることをきっかけにフォトグラファーとしてのキャリアが始まりました。彼は地元民が開発を阻止し、ついには勝利を勝ち取る「人々の力」を撮影しました。 その後1990年にドイツに移住、ミュージックバンドと共に旅をしながら裏方として働きつつ、ベルリンでの無断占拠現場の“反体制文化”を撮影し続けました。活動のうちに築き上げられた人脈が功を奏し、彼はニルヴァーナ、ソニック・ユース、サウンドガーデン、ベイブズ・イン・トイランド、ローリー・アンダーソンなどの著名なミュージシャン達を撮影する機会に恵まれました。 Rab氏の創造的関心は移り変わり、彼は壊れたクラッシックカーを撮影し始めました。「腐敗と汚染、消耗というものに魅力を感じる。車は贅沢品の象徴として生まれ、ジャンク品に降格、やがて無価値になって行く。」 Rob氏のロック写真はフォトライブラリに保存され、早すぎる死の命日のカート・コヴァーンをはじめとする様々な象徴的な写真の多くが2017年にニュースを飾りました。 「あらゆるメディア媒体に私の画像が出ていることは聞いていました。使用許諾は与えていませんし、許可なしで使用されることを快くは思っていません。自分の名前を検索しデイリー・テレグラフやガーディアンのような大きなメディアでも使用されていることを発見しました。友人がCOPYTRACKを紹介してくれ、この問題を解決してもらえるかもしれないと思い登録しました。」 Rab Lewin COPYTRACKの4段階プロセス 無断使用が発見されると、COPYTRACKでは4段階のプロセスを踏みます。まずは画像の使用者にライセンスがあるかどうかを確認します。なぜなら時に多数のフォトエージェンシーや再配布者がライセンスの付与を行なっている可能性があり、エンドユーザーはライセンスの購入をしていることもあり得るからです。もし証明となるものが確認できなかった場合、COPYTRACKは画像使用者が過去に遡って画像の公平な使用料を購入することができる“事後ライセンス”提案をします。これは無断使用の問題を解決するシンプルかつ合理的な提案です。 もし無断使用者がこの提案を拒否した場合、COPYTRACKチームは画像使用料の回収を試みます。もしこれも上手く行かない場合、世界中にいるCOPYTRACKの協力弁護士や、債権回収会社にケースが引き継がれ、彼らによる公的・法的なアプローチが無断使用者に対して行われます。最も深刻な場合、適切な管轄区域で裁判手続きが開始されます。 フォトグラファーはどの段階でもお金の心配をする必要はありません。COPYTRACKは無断使用者から獲得した使用料の中から成功報酬として手数料を受け取ります。成功時、その旨が著作権者に通知されます。これは著作権者にとってもwin-winとなります。 ► COPYTRACKのRab氏のケース着手 Ute KrebsはCOPYTRACKのライセンス・ケース・マネージャーです。彼女は「COPYTRACKチームに加わったのは今年の4月中旬でした。画像の無断使用について相手と交渉し始めた初期の一つがRab氏のケースでした」と振り返ります。 COPYTRACKシステム内のRab氏のほとんどの画像は、2017年に生きていたら50歳だったであろうカート・コヴァーンのもので、全盛期の彼の写真をもとにした物語がインターネット上に溢れていました。 ► Oh The Guilt 世界的なニュースサイトやベルギーの公共テレビ局がRab氏のカート・コヴァーンの写真を許可なく使用していました。Uteと彼女の同僚であるYi-Anは画像の使用を調査、COPYTRACKとのいくつものやりとりの末に、画像を使用していたテレビ局は800ユーロの支払いに、またニュースサイトは1200ユーロの画像使用料を支払いました。 […]
2018/06/29

「今まで19年間約1700組の結婚式を撮影してきました。」ウェディングフォトグラファーdapandaさんインタビュー

dapandaさんは、日本中の 結婚式 でたくさんのカップルを撮影してきたウェディングフォトグラファー。その詳細についてCOPYTRACKにお話し頂きました。 ウェディングフォトグラファーになったきっかけは何でしたか。 フリーカメラマンとして芸能人の撮影や雑誌を撮影して行く中で、ある日結婚式の撮影をさせていただきました。その後数回撮影をさせていただいて、他の広告や雑誌の仕事にはない人生の1ページを撮影しているというやりがいを感じました。 ウェディングフォトグラファーとして、どのようにそれぞれのクライアントの要望に答えるべく撮影されていますか。 会場の提携カメラマンではなく、外部のカメラマンに依頼をすることは写真に大きなこだわりを持っていることの証です。メールや打ち合わせを密にして、お二人から撮影希望などをお伺いしています。またお二人に接する中でゲストを思う気持ちや、新郎新婦さん同士のあふれ出る愛の気持ちなどの雰囲気を感じ取って撮影に反映するようにしています。 花嫁さんと花嫁さんのお父様、カメラ目線の時では無くて、ふとした瞬間に所作や表情がそっくりだなと思うことがあります。 一瞬のチャンスを捕らえなければいけない結婚式撮影は、緊張する場面の多いお仕事かと思いますが、どのようにその瞬間を逃さないようにされていますか。 経験と集中力ですかね、あと遊び心も大事です。結婚式は一瞬のチャンスの連続なので常にアンテナを張って、新郎新婦さんが次に行う行動を先読みして撮影のポジショニングを考えカメラを構えています。また撮影するには機材のメンテナンスやチェックも大事ですね、機械は突然壊れますのでバックアップ機材もとても大事です。 ブログ「ウェディングカメラマンの裏話」では、時々信じられないようなクライアントのお話や、結婚式の裏側などとても興味深いお話が多いですが、今までで一番印象に残っている結婚式でのエピソードはどのようなものでしたか。 結婚式は2018年で19年間撮影しているので毎回が色々な発見と驚きと感動があります。インパクトがある結婚式に出会う事が多いので、一番を付けるのが難しいのですが、結婚式というお酒の席ですのでお酒にまつわる事も多いです。 お酒を飲みすぎるために奥さんから禁酒をされていた男性がいました、結婚式ですので奥様はその日だけはとお酒を飲むことを許してもらえたそうです。男性はここぞとばかりに飲みまくりました、暴れることもくだを巻くこともなく楽しくお酒を楽しんで披露宴もお開きに。楽しく帰ろうとしたときにロビーにある大きなガラスのテーブルに飛び込み全身血だらけに。命に別状はありませんでしたが、入院3ヶ月の全身を縫う重症を負いました。その男性はガラスのテーブルがお風呂だと思ったそうです。奥様が禁酒している理由がわかった気がしました。 結婚式写真となると誰がどの権利が持っているのか著作権に関して混乱されるのではないかと思います。ウェディングフォトグラファーとしてどのように著作権や画像使用を管理されていますか。 日本では警察官でも著作権に関する意識がかなり薄く、写真を扱う仕事をしている広告業界でもまだまだ著作権意識が薄いと感じます。一般の方にはもっと理解が難しいと思いますので、撮影した写真に関して著作権は撮影者にあるということを契約時に明示しています。 写真について以前は写真にクレジットを入れていましたが、写真の雰囲気を損なうことや盗用しようとする人はクレジット部分をトリミングして使用する人もいて、人の意識の問題と思いやめました。それからどうする手立てもなく、悩んでいたときにCOPYTRACKさんの存在を知り、COPYTRACKさんに尽力いただいてすべてが解決していきました。 COPYTRACKサービスを使ってみた感想はいかがですか。今までに著作権侵害の被害に何か遭われた経験はございますか。 COPYTRACKさんを利用させていただいて、まず思った事は不正使用者の多さでした。利用させていただいて数ヶ月で70件の不正使用がありました。その不正使用者へ使用料の請求がとても簡単に出来る事にも驚きました。そしてその後の交渉もCOPYTRACKさんが行ってくれるので、こちらは画像を登録して依頼するというとても簡単なことのみです。今まで不正使用者に対しては直接請求を行ったり、裁判を行ったりしていましたが、その時間と苦労だけでも仕事に支障があるので本当に助かっています。 写真を扱う以上著作権被害はとても多いです、所有している写真が怪しい宗教団体に不正使用されていたので使用取り下げをお願いしたら、住所を調べ上げられて外の道路で怪しい人がいたなんてこともありました。また、愛媛県の警察署から電話があったことがあり、警察官はきつい口調で電話口の私に怒鳴っていました。私が不正使用者に使用料を請求したことを不正使用者は警察に通報し、警察署は詐欺ではないかと私に電話してきたようでした、警察官は私の方が犯罪者だと思ったようです。私の方が冷静に写真を不正使用された著作権侵害の事実を話したのですが「著作権の中の何権を侵害しているんだ?」と私に聞いてくるような状況です。長い時間説明してようやくわかってもらえたと思ったら「それは民事だからお互い話し合って下さい」と謝罪も解決策もなく電話を切られました、著作権侵害は立派な刑事事件なのですけどね。その後福岡県警でもやはり不正使用者が警察署に相談したら「ほっておけばいい」と不正使用者にアドバイスをしたそうです。 警察がこんなことでいいのかと深く思いました。 dapanda 神奈川県出身。ウェディングフォトグラファー。現在まで19年間で1700組ものカップルを撮影、感動の瞬間を捉え、届けて来た。現在も人気ウェディングフォトグラファーとして一線にて活躍中。 【メディア掲載】■写真好きのための法律&マナー(朝日新聞出版)■アサヒカメラ2017年12月号(朝日新聞出版)■日本写真家協会会報2017年11月号(JPS)■『本当にあったブログ内緒話』(大洋図書)■信濃毎日新聞 ■ねっため(ソフトバンククリエイティブ)■ドバイ政府観光・商務局 ■H.I.S. dapandaさんのその他の作品はWebsiteまたはInstagramで定期的なアップデートを見ることができます。 […]
2018/05/30

東京歴10年のポーランド人フォトグラファー:ルーカス・パルカさんインタビュー

東京 は地球上で最も大きい都市の一つです。首都圏3000万人の人口がいれば常に何かが発見できます。ポーランド人フォトグラファーのルーカス・パルカさんはこの街が大好きになり、そこが彼の家となりました。更に、東京のシティツアーを通して写真のスキルを指導するサービスEYExploreを共同設立。あるホテルで彼の写真を見かけたことがきっかけに、彼の素晴らしい写真が無断使用されていることに気付きました。オンラインで使用料を回収できる画像ポータルサービスCOPYTRACKを試した感想、東京での経験やEYExplore、無断使用について語ります。 写真に目覚めたきっかけは何でしたか? 私が覚えている限りずっと写真には興味があったと思います。父はいつもカメラを持ち歩いており、私はいつもカメラで遊んだり、家族旅行などで写真を撮ったりしていました。しかし2008年に東京に来るまではそこまで熱心ではありませんでした。日本で何ヶ月か過ごしたのち余程のことがない限り、この街からは出たくないと言うことに気がつきました。東京を探検するきっかけ作りのためにデジタル一眼レフカメラを購入し、この大都市に入り浸りました。その時からはカメラを持って外に出ない日はないと言っていいほどにカメラと一緒に時を過ごしました。 東京に初めて来た時どう感じましたか。また東京の何が他と違うと思いますか。 来たばかりの頃は、壮大で、複雑で、ライトと活気で満ちたこの街は想像を絶していました。何度か電車で迷ったこともありましたがそれでも困ると言うことはありませんでした。私はこの安全な環境や発展した公共交通機関のおかげでいつも東京という都市とうまくやって行けそうな気持ちになります。過去十年間を通して私は多くの変化、例えば渋谷駅のようなこの街の主要な場所での、最も大きい、しかしゆっくりと着実に進んでいる再開発を見てきました。少しづつ徐々に、古い建物が真新しいものに置き換わっていきます。それは私にとって、東京はある個性を失いつつ、しかしそれが進化と言うこの都市の現実であるように感じられます。 東京の街を写真に収めたいと、初めて訪れるフォトグラファーの方々にどんなアドバイスをしますか。 とても簡単なことです、沢山歩いてください。電車はとても便利に目的地まで運んでくれるため、この地を訪れる人々はそれに頼りすぎる傾向にあります。一つの主要な駅からもう一方の駅に歩いて行くと、踏み固められた道を大きく外れ、その街のどこかに迷い込むという素晴らしいきっかけになります。これはあなたにとって不思議な場所や瞬間を見つけるための一番の方法です。例えば主要駅である渋谷駅から新宿駅に歩いてみると、その間にはたくさんの道があり、あなたは他の観光客が辿ることの無い道に巡り会えることが保証されます。 ルーカスさんは様々なスタイルの写真を撮っていますが、何を撮っている時が一番楽しいですか。その理由は? 心の中で、自身をストリートフォトグラファーだと思っています。というのも、公共の場での人々、瞬間、そして物語の偽りのない写真を撮り歩いているからです。私はごくありふれた日常の、私たちの目から気づかれないうちに溢れ落ちて消えていってしてしまうような瞬間を捉えるようにしています。それぞれの写真がとてもユニークであるため、私はこういった写真が大好きです。これらはまさにひとひらの雪や指紋のような二度と再現できないほんの一瞬を表現しており、この様な良いストリート写真は再現することがほぼ不可能に近いからです。 あなたはEYExploreの共同設立者でもありますが、EYExploreについてどの様なことをしているか少しご紹介いただけますか。 私たちは自身を「フォトグラファー向けパーソナルトレーナー」と呼んでいます。これは人々に短い時間で街を巡りつつ、写真を撮る為のスキルを指導するためです。私たちのワークショップ、我々の言葉で言い換えると「フォトアドベンチャーズ」は、2時間半の集中コースで、様々な写真のテーマを取り扱います。例えば私たちは「Tokyo Metropolis」と呼ばれる建築物や町並みの写真を撮るワークショップをしています。また他の例として都会の長時間露光写真を撮る「Tokyo By Night」が挙げられます。現在は東京、京都、大阪で活動していますが、参加した方々から多くの好評を頂いているため、海外にも広めて行けたらと考えています。 画像の無断使用に遭った経験はありますか。またライセンス無くダウンロードや使用される恐れがある事を知りつつ、自身の作品をオンライン上で共有することに対して抵抗を感じたことはありますか。 もちろん!いくつかの使用許可を与えていないウェブサイトで私の写真を見付けたことがあります。これらはオンライン上の画像の使用を検索し法的措置までできる他社のサービスで発見しました。しかしそこでの法的なプロセスはとても遅く、依然として使用料を受け取るに至っていません。そのため、いずれにしてもオンライン上にて自分の作品を共有することに対して不安を覚えます。私は自分の作品を共有し、人々にそれを見てもらいたい一方、私の写真が許可無く使用されていることを確かに感じています。しかしそれは残念ながら仕方のない結果の様に思います。 COPYTRACKのサービスについてはいかがですか。 COPYTRACKの使用はとても簡単ですね。インターフェースも気に入っており、他のウェブサイトでの自分の写真を見つけるのにとても良い仕事をしてくれます。 結果に関しては、現在二つのケースの結果待ちです。結果を楽しみにしています。 もし東京の写真を撮ることができなかったら、他のどの都市をカメラに収めたいですか。 香港です!一度だけ数日間訪れましたが、自分の家の様にとても心地よく感じました。私にとって東京と香港はある意味「姉妹都市」です。両者は全く違いますが多くの特徴が類似しています。所々に見られる経年化したインフラは、他の近代的な都市には無い「味」を与えています。香港は過去数十年間で確かに進化していますが、物理的な側面(建物やインフラ)だけでなく、文化や人々、街での物語の中に、今も古き良き側面を見ることができます。 ルーカスさんのその他の素敵な写真はウェブサイトから。EYExploreについてはこちら または Instagramから。 © COPYTRACK | […]
2018/04/12

“私たちの使命は写真の安全な居場所を提供すること” Westend61インタビュー

COPYTRACKは写真家やイラストレーターのみでなく、世界中の多くのフォトエージェンシーの写真を守るサポートもしています。 Westend61 はあらゆる目的のユーザーに対して幅広くかつ簡単に使用できる写真を提供するサービスを展開しています。今回は彼らのフォトエージェンシーについて、また使用を始めてからの6ヶ月間のCOPYTRACKで追跡した経験について語ります。 Westend61の特徴はどんなところですか? Westend61は2003年に設立され、ヨーロッパ内で今では洗練されたライフスタイル写真の第一線となりました。私たちは世界中の写真購入者のために、500人以上の世界中の写真家と100社以上の販売パートナーの素晴らしいネットワークで、表現力豊かで一味違う写真を販売しています。また、 私たちのクリエイティブディレクター達は写真家の方々のため、熱心に作品に関するサポートやアドバイスもしています、これは他には見られない特別な点だと思います。 私たちが力を入れている点は、一流で、厳密に審査され、広告可能なライフスタイル写真です。また私たちは(写真という)ヨーロッパにおける本物の視覚言語に非常に重きを置いています。これがお客様にとって私たちのご提案がユニークで、インスピレーションを与え続けている理由なのです。 イメージバンクに写真を追加前に確認する重要なポイントは何ですか? 私たちはとても高い基準を設けており、私たちのポートフォリオからキャンペーンや広告環境に適した写真のみを選出します。全ての写真は私たちのチームによって内容や質、法的な観点からも審査されます。これによって私たちはお客様にすぐに何の問題もなく使用できる非常に高品質な画像をご提案する事が出来るのです。 写真家と仕事をするにあたり著作権の管理はどうしていますか? 私たちの主なビジネスは、画像のロイヤリティフリーというライセンス形式での販売です。お客様が私たちの画像を使う際の法的安全性を最大限に保証するため、あらゆる法的な側面を明確にすることによって、私たちの全ての画像は個人および建物などの必要な承認を得ており、商標権を侵害するものはありません。 初めて画像が不正使用されていると知ったのはいつでしたか? 私たちのビジネスは15年間、事実上インターネットと共に成長してきました。研究結果によると、ネット上の画像の不正使用は約80%という数字を見れば、初めからこれが問題であるということは容易に想像できることでしょう。近年のデジタルテクノロジーの発展によって、私たちと写真家はこの状況を打破するために現在自由に使えるツールを所持しており、定期的に使用しています。 Westend61ではどんな画像がよく不正使用されていますか? 先述したように、私たちはとても高い基準を設けており、私たちのポートフォリオからキャンペーンや広告環境に適した写真のみを選出します。一般的に、最も販売する回数の多い写真は同時にとても多くの流通量を意味しており、それ故一番多くの不正使用の危機に晒されています。こちらが最も不正に使用された画像の例です。 画像盗難に対してCOPYTRACKポータル利用はどうですか、そしてWestend61にどんな影響がありましたか? COPYTRACKと協力することによって画像を検索、特定しライセンスの販売まで効率的に進められる様になりました。手動でインターネット上の膨大な数の画像を検索することは経済的に現実的ではありません。COPYTRACKは私たちに賢い経済的な画像の不正使用を防ぐ解決策を提案してくれました。その上、COPYTRACKチームとのやりとりはとても良く、また世界中でビジネスを展開しているため他国の調査もする事が出来ます。利用開始当初から多くの事後ライセンス契約を結ぶ事ができ、私たちも写真家の方々へのお支払いも確保する事が出来ました。 COPYTRACK利用から画像のライセンスや不正使用に関して何か学んだことはありますか? もちろん!まず大きなものとして、画像の不正使用に対応するにあたり双方にとって公平で友好的な解決策が見つかることです。それはただ誰かのポケットからお金を取ることや、法という武器を降りかざすのではなく、写真家が写真を撮るためにした多くの労力に対する公平な報酬なのです。もし商用のウェブサイト管理者が写真を利用できるのであれば、それに見合った対価が作者に支払われるべきです。これは私たちがお客様のために質の高い画像を提供し続ける保証ができる唯一の方法なのです。単なる使用者側の無知によるもの、その他の理由であるものに関しては通常の事後ライセンス購入で解決します。それはまさに通常のショッピングとして販売者が同意することと同じ様に合理的です。 写真業界の多くは画像盗難対応は割に合わないと思われがちです。画像盗難の追跡ができるか不確かな方々にどの様なアドバイスをしますか? もしあなたが効率的なワークフローを設定し、COPYTRACKの様なプロのサービスと協力すれば、著作権侵害追及の問題は二つの理由により、写真家やフォトエージェンシーにとって価値のあるものだと思います。まずは今まで失っていた売り上げを取り戻す事ができる事、もう一つの理由として長期間にわたり外の世界に写真は無価値ではないと言うことを発信できることです。一見、作者のいない’’デジタル孤児’’であっても労力を費やした上に生まれたものなのです。あいにく多くの画像使用者は、例えば数千ユーロの制作費を伴う高品質の作品を製作する為には、事前に写真家による投資が必要であり、最終的にはもちろんその投資は支払われるべきであるということに気付いていません。私たちは既に700件ものケースをCOPYTRACKを通して特定しており、いくつかは既に解決に成功しています。Westend61として私たちの課題は、お客様のために市場に素晴らしい写真素材を提供するだけでなく、時には写真家とその画像のために、彼らと立ち上がるため安全な居場所を提供することなのです。 Westend61の画像にご興味があれば是非ウェブサイトをご覧ください!また、写真家の方がどんなことが出来るか気になる方はこちらから。 Westend61の画像にご興味があれば是非ウェブサイトをご覧ください!また、写真家の方がどんなことが出来るか気になる方はこちらから。 © COPYTRACK | […]